バイヤーの無意識のふるまい?

買う気にさせるメッセージマーケティング (アスカビジネス)

買う気にさせるメッセージマーケティング (アスカビジネス)

オーバーチュアの広告づくりにはまっているので、図書館で衝動借り。

プラシーボ効果をご存じでしょうか。少なくない患者が、本物ではなくニセ物の薬を渡されても病状が良くなるという話です。偽薬のプラシーボ効果については、「医師の無意識のふるまい」が影響していたことがわかっています。
医師が偽薬だと知って渡した鎮痛剤の場合、患者の痛みは緩和しませんでした。一方で、医師が偽薬だと知らずに渡した鎮痛剤の場合、患者の痛みは緩和したのです。

商売でもそうだよね〜。「コレイイ!」と脊髄反応で仕入れた商品はやっぱり売れる。「これなら売れるかも」だとやっぱり売れない。バイヤーの無意識のふるまいが販売スタッフ、そしてお客様に影響しているのか。

値段が手頃とか、去年も売れたとかで仕入れてはいけませんね。伊勢丹でバーニーズを仕掛けた田代俊明さんのバイイングの話がおもしろかった。

日本は、これを4個しか買っていないけど、「すぐ売れちゃったから、すぐ追加してこい」となるでしょう。でも、「もっと美しいものを探しましょう」というのが、バーニーズなので、4つ以外はもう買わないんです。

無意識が伝わっちゃうんだから、バイヤーは日和っちゃダメ。というか、自分が着たいものを買ってきましょう。きっとお客さんもそのほうがうれしいはず。お客さんの満足第一。売り上げは二の次。少なくともウチはその方針で。